近年,Virtual Reality(VR)がより発展しています.
実際に教育分野などでは体験による知識の定着を目的として,VRを用いた授業などが取り入れられ始めています.
VRを利用する授業は視覚から入る情報量を増加させることで教育を促していますが,その情報量が視覚負荷につながり,人間はストレスと感じます.
自分がどれだけストレスを抱えているのか判別する手段として,従来の研究では様々なストレス評価方法がありますが,それら手法はストレスの原因であるストレッサーの判別ができないという問題点があります.
解決方法としてリアルタイムストレス評価が可能となればいつストレスを受けているのかが分かり,ストレッサーの判別ができるようになり,根本的なストレス対処が可能となります.
本研究では,自律神経を反映させる眼球運動と生体信号の比較を行い,眼球運動測定によるリアルタイムストレス評価が可能かどうか調査を行いました.
研究成果として,視覚負荷付与時に眼球運動と生体信号の変化を確認したことにより相関が示唆されました.
今後の展望として,より多くの被験者によるデータをとり,個人差について考慮するなどして,眼球運動測定でのストレス評価の優位性についてさらに検討を行っていきます.