サブリミナルキャリブレーションを用いたVRでのスポーツ熟達支援

Virtual Reality(VR)を用いたスポーツの早期熟達支援システムの開発を目的として研究を行っています。遠隔操作ロボット等の機械操作の分野で、操作対象(ロボット)の挙動の予測(内部モデル)と実際の挙動がかけ離れている場合、操作者(人間)に気づかれないように(サブリミナルに)ロボットの挙動を人間の内部モデルに近づけ、その後元の挙動にサブリミナルに戻すことにより機械操作を早期に熟達させるサブリミナルキャリブレーションという手法があります。

この手法を応用して、VR環境内でパラメータをサブリミナルに変化させることでスポーツの熟達を促進できるのではと考えました。具体的には、空気抵抗をパラメータに用い、サブリミナルな値でパラメータが変化するVR環境内でボールを的に投げる実験環境を構築しました。リニアモータから初速度を測定することでボールの着地地点を予測しています(=人間の内部モデル)。この環境下でパラメータを初期値(予測地点と的が離れた状態)から実際に的に投げられるようになるまで変化させ、その後パラメータを最適化することで有効性を検証していく予定です。

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